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ココアの不思議

4月16日にコロナの接触確認アプリ「COCOA」の不具合放置に関する厚労省の内部調査が公表されました。

同日の日経新聞電子版では「多重委託、無責任の連鎖 COCOA不具合の重い教訓(有料記事)」という見出しで厳しく批判しています。

報告書を見ると、テスト環境がないのでテストしないままリリースしたなど、驚くべき実態が記述されています。問題のバグは、濃厚接触者の判定に関わる iOS とAndroidの提供APIの仕様の差を認識していなかったことによるとのことで、アプリの中心的な仕様を開発者が認識していないままコードをいじったことを示唆しています。

もともとの開発を行った「COVID-19Radar」もネット上で批判されているようですが、ボランティアで開発を行ったエンジニアに厚労省や仕事を引き継いだ事業者はもっとリスペクトを持つべきではなかったかとも感じます。

当初の契約で6社が重層的に分業し、総額3.9億円のプロジェクトになっている点も気になります。当社では他社が通常、4・5人のチームで開発するような業務アプリを通常ひとりのエンジニアがヒアリングから開発・保守まで担当するスタイルで開発しています。これで結構うまくいっています。

アプリの性格や運用形態からみて、少数の優秀なプログラマーのチームで開発する方式のほうがうまくいったような気がします。もっとも優秀なプログラマー自体が不足していますが。

本項は Facebook インフォテック公式ページ に2021年4月21日に掲載した記事を再掲しています。